45:怪奇・3人娘

更紗「現代日本に住んで疲れたみんな。私たちがしっかりと癒してあげるか
   ら。安心してね、うふふふ・・・」

恭介「・・・出番が不定になったから安心していたんだが」
更紗「お兄様、今日は更紗のお友達を呼んでるだけですよ」
恭介「【更紗の友達】か・・・。どんなのが来ることやら」
−ピンポーンー
更紗「あっ、来たみたい」

ノコ「更紗お姉ちゃん、こんにちは」
ヒナキ「お邪魔するわよ」
恭介「・・・やっぱりな。友達もただ者じゃないのが揃ってるな・・・」

更紗「今日集まってもらったのは、これからの活動計画なんだけど」
恭介「か、活動?」
更紗「癒し系アイドルグループとしてデビューしようと思ってるんです」
恭介「癒し系なぁ・・・【壊し系】の方が合ってると思うが」
更紗「お兄様にはプロデューサーとして関わってもらいます」
恭介「わかったわかった。で、ユニット名とかは決まってるのか?」
ヒナキ「まだ決めてないわ」
ノコ「インパクト強いのがいーよ」
恭介「よし、兄さんが考えてやる。そーだな・・・『モー娘。』に対抗して・・・・
   『怪奇・3人娘!』なんてどうだ!?」
更紗・ノコ・ヒナキ「・・・売れない」


▲目次に戻る











46:ヒナ(キ)祭り【嘘】

ヒナキ「3/3をワタシと祝いたい女の子は、空き地へ集合!」
(物語の最後に続きます)

**********************************

和子「もうひな祭りねぇ。はぁ〜、良夫が女の子だったら良かったのに」
良夫「諦めろよ母ちゃん。ウチには女は母ちゃん一人だしな」
和子「3/3だけ、あんたを女装させようかしら?」
良夫「・・・・・・おい」

−3/3当日・良夫の家−
良夫「ただいまー」
和子「良夫!ちょっとこっちに来てみなさい」
良夫「何かあんのか?・・・・・・って、何だこりゃ!?」
−大広間には巨大な雛人形があった−
園部「お義母さんに頼まれたから持ってきたの」
良夫「・・・ひい、ふう、み・・・13段か。演技悪い数字だぜ・・・。だいたい普通
   は7段くらいだろ。他の段はどうするつもりだ」
園部「空いてる段は≪その他もろもろ何でも飾りましょ≫の段よ。だから、
   なめ猫写真に、スケバン刑事ヨーヨーに、パーデンネン人形に−−」
良夫「20代の中間世代からにしか分からないよな・・・これって」
和子「さぁ、良夫に茜ちゃん。写真撮るから一番上の段に上ってね」
良夫「はあ!?」
園部「一番上は人が乗れるように頑丈にできてるから大丈夫♪」
−パシャッ−
良夫「来年は家出をしてでも逃げてやる〜!!」

**********************************

ヒナキ「誰も来ないわ・・・」


▲目次に戻る











47:強盗ボ○・サップ

−晦OPより−
和子「みんな度胸あるわねぇ。ここがどこだか知ってるの?」
葉子「“開かずの間”ですよねぇ・・・」
和子「この部屋は≪出る≫のよぉ〜」
葉子「お、おばさん。顔が怖いです。すごまないで・・・」
良夫「ただでさえ迫力満点なんだからよ(含み笑い)」
由香里「その、迫力満点な顔の人から生まれたのが良夫なのにね」
葉子「由香里姉さん、フォローなんですかそれ?」
泰明「それにしても今日は、なんか幽霊以外のものも出そうだよな」
正美「この部屋は突き当たりですから・・・外から強盗が来たら逃げ場がありま
   せんもの。不安ですわ」
由香里「だーいじょうぶだって。哲ニイがいるじゃん。ねっ!」
哲夫「そうだぞ。おじさんが軽くひとひねりさ!」
由香里「例え出刃包丁を持ってても、チェーンソー持ってても平気だよね」
哲夫「・・・なるべくなら素手の相手がいいんだが・・・」
良夫「でもさ、強盗がボブ・サップみたいなマッチョだったらやばいぜ」
葉子「そうよね。哲夫おじさんじゃ、時間稼ぎにもならないよね」
由香里「もって15秒って・・・とこかな」
−3人の哀れみの目が哲夫に向かう−
由香里「まっ、そんなのが来たら泰ニイも立ち向かってくれるよね」
泰明「え、・・・?ははっ、まいったな〜。ははっ・・・」
葉子「だめですよ、泰明さんを危険な目に合わせるのは!良夫が行けばいい
   んです!」
良夫「お、俺!?」
由香里「良夫じゃ投げられて終わりだよ。眼中にないって感じじゃん」
良夫「マジにシュミレーションすんなって・・・」
哲夫「みんな、自分はかなり腕力あるんだ。1人で充分だ。がっはっはっ
   は!」
泰明「そうか。実は春の特番バラエティで、視聴者と戦わせる企画があるん
   だ。出てみるか?1分戦いきれば、賞金50万が出るぞ」
和子「あら、冒険費用になるんじゃない?哲夫さん」
由香里「これは出るっきゃないよね!哲ニイ!」
哲夫「あ〜・・・うーん・・・」
−その後、特番に出た哲夫は賞金を見事にゲットしたが、治療費に消えたと
 いう・・・−


▲目次に戻る











48:愛の花粉対策

良夫「へっくし!へっくし!」
園部「良夫君、カトチャみたいなくしゃみしてるね」
良夫「花粉症でな。この時期はキツいんだ」
園部「わかったわ。私が良夫君のために、花粉対策マスク作ってあげる」
良夫「・・・・・・・・・あん?」
−次の日−
園部「良夫君、これ。作ってきたの」
良夫「学怖の花子さんの仮面か・・・これは・・・」
園部「それなら花粉が入る隙間はないよ。目の部分にもレンズ入れてあるし」
良夫「こんなん付けたら外を歩けねぇよ」
園部「大丈夫。ペア・ルックで私も付けてあげるから」
良夫「別にいいから返すぜ。そこまで世話を焼いてくれなくても・・・」
園部「えっ、付けてくれないの?」
−うるうる−
良夫「アイフルのCM犬みたいな目すんな!わかった、付けりゃいいんだろ」
−カチャッ−
良夫「おい、ぴったり合うな。俺の顔のサイズ、いつ計ったのか知らんが」
園部「ほら。2人で付ければ恥ずかしくも何ともないでしょ」
−和子おばさんが通り掛かる−
和子「良夫に茜ちゃん?変なお面付けてどうしたの。新しい遊び?そんなの_
   付けて表になんか出たら、いい笑い者よ」
良夫・園部「・・・・・・・・・・・・・・・」


▲目次に戻る






前のページに戻る