57:正美ックス・リローデッド【探索編】

*ネタが椎名海桜さんの作品と激似です。申し訳ありません

−それは、大広間で話してる5人を見た時におこりました ( 葉子 )−
葉子「ふあーぁ。おはよー、みんな。どうかした?」
良夫「あのー・・・いきなりだけど、俺、誰に見えるかな」
葉子「どこから見ても良夫よ。タッキーとでも言って貰いたいわけ?」(ポカ
   ッ)
由香里「葉子ちゃんでも見分けがつかないんですのね」
葉子「由香里姉さん?口調が変ですよ。活発な雰囲気が消えてる」
泰明「実はね葉子ちゃん。私たち、昨日いた隣の人と体が入れ替わったみたい
   なのよね・・・」
葉子「ひええぇっ!?・・・泰明さん姿の・・・和子おばさん!?」
良夫(泰明)「葉子ちゃん、叩かなくてもいいじゃないか。ははっ」
葉子「えっ!良夫じゃなく泰明さん!?ごめんなさい条件反射で・・・」
哲夫(由香里)「良夫を叩くのがインプットされてるの?あんた」
葉子「うっ、女言葉の哲夫おじさん・・・。中身は由香里姉さんか」
和子(哲夫)「このまま元に戻らなかったら、自分はこの身体で冒険だ。はぁ」
由香里(正美)「不吉な事は言わないでくださいな」
泰明(和子)「でも葉子ちゃんは無事みたいね。とにかく良かったわ」
葉子「いや〜!カッコいい泰明さんのイメージが崩れていくぅー」(大泣)
−ダダダダ・・・ガタッ−(すごい勢いでフスマが開く)
正美(良夫)「おーい!?起きたら身体と着てる服が変わってんぞ、俺!」
哲夫(由香里)「・・・とにかく足は閉じようか。今は正美ネエの私服だよ」

−状況整理中−
葉子「元に戻る方法を考えないとダメですよね」
正美(良夫)「当然だろ〜。っても理由がわかんねーし」
由香里(正美)「あぐらかくのは止めてもらえます?良夫君」
正美(良夫)「あっ、いけね。・・・スカートって落ち着かないや」
良夫(泰明)「サユリも見たら悲しむよな、この身体じゃ」
葉子「マセた事言って。良夫にガールフレンドでもいるの?」(ポカッ)
哲夫(由香里)「葉子、今の良夫は泰ニイだって・・・」
葉子「はっ!条件反射で」
和子(哲夫)「いっそのこと病院で調べてもらおうか」
泰明(和子)「精神病院へ連れていかれるわよ。専門家に聞きましょう」
葉子「い、いるのかな。こんな状況の専門家なんて・・・」


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58:正美ックス・リローデッド【終末編】

−和子(哲夫)の要請で数時間後に来た風間−
風間「電話で話は聞いたけど・・・和子、大変な事になったって?」
和子(哲夫)「そうなのよ風間さん。誰か説明してくれるかしら」
葉子「・・・順応早いですね、哲夫おじさん。えーと、単刀直入に・・・6人の身体
   の中身が入れ替わったみたいで。こんな事、奇人変人の風間さんにしか
   相談できないんですよ」
風間「任せたまえ。この奇人変人の風間様が・・・・・・奇人変人?」
泰明(和子)「元に戻る方法ないかしら」
風間「ふふん。大丈夫、これはちょっとしたミスなんだ」
由香里(正美)「どういう事ですの」
風間「簡単さ。原因は僕だから」
正美(良夫)「なに〜!?謎オヤジのせいなのか!」
風間「我が風間一族の、人体移動・秘伝書を見つけちゃって。寝静まってから
   こっそり侵入して行なった。解読率85%が祟ったかな、はっはっは」
哲夫(由香里)「笑い事かい!戻してよ」
風間「えぇ〜。2日連続でやると僕が疲れちゃうんだよ。明後日にでも」
6人「今すぐに!!」
風間「・・・サービス料金で100万で手を打とうじゃないか」
由香里(正美)「風間さん。命が惜しくないんですの?ラストチャンスですわ
       よ」

−危険な事をしそうだった正美おばさんをなだめて修正完了−
和子「やっと元に戻れたわね」
風間「・・・はぁはぁ・・・。君たち、元に戻れたんだから感謝の言葉ぐらい・・・」
泰明「お前のせいでこうなったんだろ。戻すのは当たり前なんだ」
風間「少しは楽しかったんじゃないのかい?」
良夫「俺さぁ、どうせなら泰ニイになりたかったけどなあ」
風間「おっ。今度、1万円で特別に入れ替えてあげようか。こっそりと」
葉子「もう帰ってください・・・」

−風間退出−

葉子「あーあ。私がサユリと入れ替えて貰えばよかった・・・。泰明さんと甘々
   な生活が送れたのに〜」
良夫「葉子ネエじゃすぐにバレちゃうぜ。思考回路が小学生だから」
葉子「良夫が泰明さんと替わったって、私なら見抜けるわ」
良夫「へん。俺の演技力を知らねえな。演劇部じゃ評判いいんだぜ」
葉子「嘘おっしゃい。あんた陸上の選手でしょ。カバ」
   注釈):良夫1話目の分岐点参照

由香里「ふわー。元の体が1番。あのままなら自殺したかも」
正美「大変な目に合いましたわね。ところで由香里さん、気になさらず聞いて
   下さい」
由香里「何?」
正美「よせてあげる下着なんか付けなくても、由香里さんは魅力十分ですわ」
由香里「ぐ・・・にこやかな顔して、人が1番気にしてることを・・・」


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59:真夏の怪談

葉子:これは私が体験した話なの。七回忌のため、お父さん・お母さんと田舎
   に帰省したんです。
   高校入学を控えた、春休みを利用して。
   どこまでも続く青い空と、久々に会える人との会話が楽しみで、車の中
   で心がうきうきしてました。
   そう・・・あんな体験をするとは思いもよらずに

由香里:仰々しい出だしだね

葉子:七回忌も済んで、皆と談笑して。
   特に会いたかった従兄弟の人とも話したし。
   約1名、生意気な奴がいるのが嫌だったけど。
   そうそう、まだ3月なのに親戚の一人はタンクトップなの。
   ・・・カゼなんてひかないような人だから、別に心配はしなかったわ

良夫:そうだよな。カゼの菌が逃げていくような感じだぜ

葉子:皆が寝静まった夜の事です。私は暑さで目が覚めちゃったの。
   寝直すために水を飲みに行こうとして、廊下をゆっくり歩いていたら…
   襖が少し開いて、部屋の窓から月明かりが廊下に差し込んでる所が見え
   たのよ

由香里:やーねぇ。怖そうな展開じゃん・・・それで?

葉子:私は好奇心に負けて、襖をそっと引き開けたの。そして、中で寝てる人
   の顔を見て戦慄したわ。
   だって、そこには・・・
   すっぴんで寝てる和子おばさんがいたの!

由香里・良夫:うわっ。怖っ!!

和子:何でよ!?(怒)


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60:丑三つ時の怪談

更紗:おはようございます。お兄様

恭介:どうかしたか?顔色が悪いぞ

更紗:えぇ・・・このところ、変な夢を見て夜中に起きてしまうの。
   そのうち、夢が正夢になりそうで不安だわ

恭介:怖い夢か。話してみろよ。力になってやる

更紗:夢の内容は・・・お兄様の言いつけで、更紗がコンビニへアイスを買いに
   行くんです。夜中の2時ごろに

恭介:この屋敷からだと、車でも2時間はかかるんじゃないか

更紗:そうなんです。でも、お兄様には逆らえず、暗い夜道をひたすら歩いて
   行くと、後ろから変な声が聞こえてきて

恭介:それは怖いよな・・・

更紗:必死で走るのに、後ろから声がずっと聞こえてきます。怖くなった更紗
   は、つい振り向いてしまうの。
   そして、正体を見たわ。追いかけて来たのは・・・・・・
   阿波踊りをしながら、ドラ○もんのOPを歌っているお兄様で・・・

恭介:正夢には絶対ならないから安心しろ(即答)


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