61:犬の名は

−良夫の学校でウサギが噛み殺される事件が発生−

良夫「給食は食ったし、午後の授業は無いなんてラッキー」
立川「どーする?外出はするなって言われてるけど」
良夫「こんなチャンスないぜ。3時に空き地へ集合だ」
立川「おう、わかった」

良夫「とは言ったけど、先生が見回りしてるとヤバい。こっそり行くか」
園部「どうかした?良夫君」
良夫「おわ!いきなり後ろから声かけんなっつーの!」
園部「あ〜、いけないんだぁ。今日は外出禁止だよ」
良夫「園部、お前だって外に出てるじゃん」
園部「私は犬の散歩。こんな所で会えるの嬉しいな。偶然にも散歩コースを変
   えてみて良かった♪」
良夫「偶然じゃなく、俺を単にストーキングしてる気がする・・・。にしても、
   でかい犬を飼ってるんだな」
園部「かわいいでしょ。【アレクサンダー】っていうの」

良夫(アレクサンダーなんて顔してねぇよ、この犬!)←心の声
   ※ゲームのグラフィック参照

園部「良夫君はネコ派?」
良夫「そうだなぁ、どっちかと言えばネコ派だよ」
園部「ふーん。私は鳥が好き」
良夫「じゃ、犬じゃなくセキセイインコでも飼うべきだろ・・・?」
園部「でもネコも好きよ。犬と違ってアクが出ないもん」
−良夫は思った。結婚したら、妻の作る料理には気をつけようと・・・−
良夫「俺、そんな結婚生活やだな・・・」


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62:SEASONS

−和子・葉子・由香里でコンビニへ買い物後−
和子「由香ちゃん、買い物に付き合ってくれてありがと」
由香里「まさか、コンビニまで車で20分走るとは思わなかったけど・・・」
葉子「でも由香里姉さん、免許いつ取ってたんですか?」
由香里「高校卒業と同時だよ。それから2年間、全く乗ってなかった」
葉子「そんなペーパードライバー状態で、泰明さんの車借りたの!?」
由香里「だーい丈夫だって!運動神経は良いんだから」

和子「ねえ2人共。昨日の良夫の話、憶えてる?」
由香里「七不思議だっけ。人面犬とかオバケ販売機とかあったやつ」
和子「最近ね、変な自販機がまた見つかったの。由香ちゃん車止めて。そこの
   販売機だから見てみましょうよ」

由香里「フツーの販売機じゃん。葉子、買ってみ」
葉子「こ、怖いなぁ」(ピッ・ガタン)
自販機「ハー・・・ハー・・・ねぇ彼女〜、今どんな下着してんの〜〜」
葉子「・・・なんかリアルすぎてムカツク・・・」
由香里「音声付だったんだ(汗)。アタシでも同じ事言うのかな」(ピッ・ゴト)
自販機「けっ、俺の守備範囲外だな。おとといきやがれ、趣味じゃねー」
由香里「なにー!」
葉子「和子おばさん、これイタズラです。どこかでカメラ回ってますよ絶対」
和子「う〜ん、折角だし私も買ってみるわ」(ピッ・ガタン)
自販機「あれ?奥さん、ネックレス何個してるんだい」
和子「は?」
自販機「あっ、それシワやん!わはははは!!」
和子「・・・もう行きましょ」

由香里「腹たつなぁ。さっさと出るよ」(ヴオン・・・・・・ガン!


泰明「お、俺の車が・・・」
由香里「泰ニイごめん。頭にきてギア間違えたら、バックでぶつけちゃった…
    あはは・・・」
−他人の車やオートマ車に乗る時は、運転に十分注意しましょう−


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63:防犯チェック

葉子「今年は農作物の盗難が多いみたいですね」
和子「怖い世の中よ。近くの農家も被害に遭ったらしいわ」
良夫「戸部みたいな強面を、見張りにすればいいと思うぜ」
和子「あーゆう人に限って、捨て猫拾ったりして心は優しいのよ」

≪葉子ちゃんの想像モード≫
捨てネコ:ミャーミャー
戸部「どこの野郎だ、こんな可愛いネコを捨てやがって。よしよし、俺が面倒
   みてやるからな。子・猫・ちゃん」
≪想像モード終了≫

葉子「うーん・・・いい光景のハズなのに、すごく不気味・・・」
和子「葉子ちゃんも気を付けなさい。ほら、スカートとかあるでしょ」
葉子「おばさん?もしかしなくても【ストーカー】ですよね、それ」
良夫「葉子ネエより、正美おばさんの方が被害に遭うんじゃないか」

≪葉子ちゃんの想像モード≫
正美「石井さん、どうかなさいましたか?」
石井「ええ。気分がすぐれないんで、看護婦さんとお話しようかなと」
正美「今は女性でも【看護士】と呼ぶんですよ」
石井「駄目です!看護婦と言う甘美な響きの良さが、あなたには分からないん
   ですか!?」
正美「・・・・・・・・・」
≪想像モード終了≫

葉子「ある意味、あぶない人とは会いそうよね・・・」
和子「あと怖いのが、これからの夜道よ。すぐ暗くなるし」
良夫「学校でも集団で帰れってうるさいしな」

≪葉子ちゃんの想像モード≫
良夫「くっついてくるなっつーの!」
園部「だって、こんな夜道で良夫君に何かあったら、私が困るの」
良夫「そんな心配しなくていいし、腕にしがみつくなって!!」
≪想像モード終了≫

葉子「微笑ましい光景ではあるけどね。あはは(笑)」
良夫「は?」


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64:葉子ちゃんが贈る昔話

−昔、ある所にとても小さい少年剣士がおったそうな−
良夫「主役級の出番だと思ったら【一寸法師】だもんなぁ」
  (一寸=約3.3cm)

−一寸法師が歩いていると、立ち話をする村娘がおりました−

由香里「ねぇねぇ。庄屋さんの娘の話、聞いた?」
和子「知ってるわ。鬼にさらわれてしまったって。可哀想に」
良夫「おーい、大きい事件でも起こったのか?」
由香里「あれ・・・どこかから声が・・・」
良夫「俺だよ俺。一寸法師だ」
由香里「ぎゃ〜!エッチ!下から覗くなんて!!」
良夫「わっ、足を動かすな。踏みつける気かよ」
和子「落ちつきなさい由香里ちゃん。ごめんなさいね」
良夫「こっちは【村娘】じゃないな(ボソッ)」
和子「・・・私が踏みつけるわよ」

−こうして(?)話の都合上、庄屋の娘を助けに行く事になりました−

哲夫(鬼)「がっはっは。村1番の美人というだけあって、可愛いなあ」
葉子「気安く触らないで。誰か〜」
良夫「そこまでだぜ」
バン!!←(イメージ効果音
葉子「空耳かな。声が・・・」
良夫「ここだっつーの」
葉子「えぇー。もっとマシな人はいなかったのー。最悪ぅ」
良夫「俺だって【うちでの小槌】使えば、カッコよくなるんだ!」
葉子「元がそれじゃあ無理よ。追い払って」 パチン←(指を鳴らす
哲夫「と言うワケだ。がっはっは」(ひょい)
良夫「こら待て。お前、あいつの手下になってんじゃねーよ。離せって!」
−連れ出される一寸法師。その後・・・−

泰明「助けに来ました。庄屋の娘さんを返してもらおう」
葉子「きゃ、美形!カッコ良い〜!あなたは誰ですか」
泰明「村の青年団・団長。泰明と申します」
葉子「これよ、こーゆうのを待ってたの!一気にサクッとやっちゃって!」
哲夫「サクッと・・・って。娘は返すし、宝物もあげるから許してくれよ」

−こうして庄屋の娘は、一寸法師を大きくする事もせず、村のイケメンと末永
 く暮らしました−


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