69:元旦あいさつ
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葉子「さぁ〜てと、年賀状書かなきゃ。まずは当然、泰明さん!」
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『泰明さん 今度2人きりで出掛けましょう。 私、ドイツの古城とか見に行き
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たいなぁ〜。 でも仕事の都合で行けないですよね・・・?泰明さんとならホン
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トはどこでもいいんです。
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あと、高校の写真をまだ見せてないですね。見たらあまりの可愛いさで…』
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葉子「・・・スペース無くなっちゃった。新しいのに書き直さないと」
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−結局、字を書き過ぎた為の廃棄ハガキは10枚になった−
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葉子「次は正美おばさん、と」
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『佐藤君と本田さんの怪談、とっても怖かったです。本田さんの入院先が正美
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おばさんの病院だったなんて・・・今度行きます(笑)』
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葉子「絶対行かないけど社交辞令だしね。次は由香里姉さん」
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『今年も花嫁修業のバイト頑張ってね!』
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葉子「これ以外に言葉がないなぁ。でも、結婚する気あるのかな・・・。それか
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ら和子おばさん」
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『和子おばさん、今年も会いたいです。怖い話も聴きたいな!』
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葉子「良夫の写真から顔を切り抜いて貼って、あとは猿の体を描いて。良夫猿
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の完成!あは、いい気味。イタズラばかりするからよ」
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『哲夫おじさん。私、登山クラブに入部したの。山登り教えてねY』
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葉子「哲夫おじさんにも、たまには優しくしとこ。入部したなんてウソだけど
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哲夫おじさん喜ぶだろうなぁ」
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−これがキッカケで、夏休みの大半を哲夫と山登りに費やす事になるのを、葉
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子はまだ知る由もない−
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*佐藤君と本田さん→学怖小説下巻、岩下さんの話で登場
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