73:Klire(クルル)

【公民館】 (良夫6話目:幽霊が出る公民館)

1)良夫「公民館にオバケ出るんだ。葉子ネエ、今から行ってみる?」
葉子「超メンドーって感じぃ〜。何かあったら責任取ってくれるのぉ?
   ってゆーか泰明さんならともかく、良夫と行くのはサイアクだしぃ。
   私の気持ちアンタにわかりる〜?ねぇ、わかりるぅ〜?」
良夫「この返答を聞いて、俺にどうしろって・・・」

2)良夫「公民館にオバケ出るんだ。葉子ネエ、今から行ってみる?」
由香里「そうやって葉子と深夜のデートするつもりでしょ」
葉子「ちょ、ちょっと由香里姉さん!?変な事言わないで」
良夫「そうだよ。そんなつもりなんてねーよ」
由香里「怪しいなあ(意地悪い笑み)」
哲夫「はぁ・・・自分もデートしたいもんだ」
葉子「哲夫おじさんの彼女って【山】だけじゃないかな」
由香里「微妙にひどいね、そのセリフ」

3)良夫「その公民館、オバケ出るらしいんだ。怖いよな」
葉子「だったら爆破して、1から建て直せばいいのよ」
良夫「解体って言えよ。葉子ネエはやっぱりどこかズレてるぜ」

4)良夫「公民館にオバケ出るんだけどさ、ダストシュートの中なんだって」
哲夫「ダストシュート?」
葉子「入った事ないんですね、哲夫おじさん。冒険の訓練に最適ですよ」
哲夫「そうかい?じゃ、今度入ってみるか。ありがとな葉子ちゃん!」
−小悪魔な葉子であった−


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74:Faris(ファリス)

−2月3日:前田家の玄関−
葉子「さゆりは〜外〜。泰明さんだけ〜内〜」
由香里「どんな豆まきよ・・・」

−大広間−
哲夫「この歳になると豆まきってのも久々だ」
由香里「あ〜、今年はついに20個食べるなんて(汗)」
和子「私は35個でいいわ」
良夫「すっげ〜見栄っ張り。今さらどうだっていいんじゃねぇか」

泰明「節分は懐かしいな。哲夫・正美の3人での節分は面白かったぜ」
正美「どういう事ですの?」
泰明「小さい時、正美はお転婆だったから。泣いて逃げる哲夫を追い掛けて
   豆ぶつけてたな。ははっ」
正美「あ、あら。哲夫さんにひどい事をしてしまったんですね」
良夫「おばさん、哲夫おじさんは気にしないって」
由香里「泰ニイも追われたの?」
泰明「俺はいい絵になると思い、隠れて撮らせてもらったさ」
由香里「TVプロデューサーの血が、もう芽生えてたんだねぇ」
泰明「そのビデオ、実は今日持って来てるから上映会にしよう」
哲夫「がっはっは!そいつは面白いなあ」
正美「恥ずかしい・・・(赤面)」
泰明「由香里ちゃん、葉子ちゃんも呼んできなよ」

−玄関−
葉子「さゆりは〜外〜。泰明さんだけ〜内〜」
由香里「まだやってる!」


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75:職業選択の自由〜

由香里「春は卒業旅行シーズンだね。葉子は予定ない?」
葉子「行きたいけど、友達同士なんてお父さんが許してくれないし」
由香里「女子高に通学させるぐらいだしねぇ。高校卒業までガマンか」
葉子「大学卒業までムリかも・・・由香里姉さんはどうだったの?」
由香里「アタシは旅行よりバイト。卒業パーティのサクラっておいしいのよ」
葉子「【バイト我が命】なんですね」
由香里「他のみんなはバイトした事ない?」
−周囲を見回す−
正美「私は看護学校時代もアルバイトの経験は無いですわ」
哲夫「自分は体を鍛えがてら、重労働のバイトを今でもしてるなあ」
泰明「俺は、サークル活動費のためにホストとかやったっけ」
葉子&由香里「え゛っ!?」
泰明「ウソか本当かは、個人の想像に任せるさ。ははっ」
−真相は不明−
葉子「や、泰明さんがホストなんて。どきどき・・・」
−勝手に信じ込み、ドキドキしている少女が一人−
哲夫「ホスト?何っすかそれ?自分にもできるのか??」
−無知な青年が一人−


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76:春物衣料と子供の疑問

恭介「春物衣料が大バーゲンか。デパートらしいな」
更紗「お兄様、時間もあるし見ていきましょう」

−キッズコーナー−
恭介「更紗、気に入ったのはあったかい?」
更紗「あまり・・・。更紗の感性に合う服が少なくて。ここセンス悪い」
恭介「普通の音量以上で堂々と言うなよ、頼むから・・・」
更紗「ねぇお兄様、子供服を見て気付いたんだけど子供ってどうしてできる
   の?医師なんだから答えてください」
恭介「・・・あ〜・・・その〜・・・説明すると難しいんだが・・・。本当に好きになった
   男女が結婚すれば自然にできる仕組みなんだ。更紗も大人になればわか
   る」
更紗「ふぅ。所詮お兄様なんてこの程度の答え方。まるで子供だましね」
恭介「す、すまん(何で俺は謝ってるんだろう・・・)」
更紗「ついでにお兄様のも見ながら帰りましょ」
恭介「もう、兄さんついでの存在なわけか・・・」

−服選び終了・試着開始−
店員「お客様、よく似合っておられます。今30%オフでお買い得ですよ」
更紗「10歳は若く見えるわ。お兄様ってセンスを磨けばもっと格好良くなれ
   るのに」
恭介「そうか。何着か買っていくかな(10歳は若く見えるって微妙な言葉だ
   よなぁ)」
更紗(ふふっ。これでお兄様が結婚し子供ができれば、遊び道具が2つも増え
   るわ♪)
−同伴者がやたら何かを勧めてくる場合は、命の危険などを疑ってかかり
 ましょう−
更紗「↑これって先入観じゃないかしら」
恭介「今までの経験に基づいた学習さ・・・」


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