105:更紗?ヒナキちゃん?いえ、知らない子ですね
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葉子「消費税が上がっちゃったわね」
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良夫「小遣いのやり繰りも大変だよな」
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茜「安心して良夫君。将来の家計は私に任せて」
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良夫「…いや、お前…何の話してるんだ」
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哲夫「駆け込み需要でテント新調したから、古いの持ってくかい?葉子ちゃ
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ん」
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葉子「テントですかぁ?急に言われても必要ないなぁ」
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哲夫「自分は経験あるんだが、部屋が雨漏りした時に便利だぞう。がっはっ
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は!」
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由香里「さすが哲ニイだね。雨漏りを直すって方を考えないんだから」
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葉子「感心も尊敬も、真似もしませんけどね。部屋にテント張るなんて…」
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良夫「俺、もらっておこうかな。ここら辺は山があるし」
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茜「夏に二人きりでキャンプするのね。良夫君、料理は任せて」
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良夫「…だからお前…何の話してるんだっての」
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葉子「この辺り危なくない?オノロケ様やヒナキちゃんがいるんでしょ」
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由香里「さすが葉子だね。間違え方が独特で」
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更紗「お兄様、オノロケ様って何かしら?」
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恭介「モノノケ様の事じゃないか」
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更紗「なるほど。葉子って人、天然でおバカっぽいから、きっとそうね。それ
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にしてもヒナキちゃんは全然怖くないのに」
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恭介「会ったことがあるのかい?更紗」
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更紗「ええ。鼻をつままれて、【近いうちにこれよりもっと苦しい事が……見
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れる】って。どういう事かしら、うふふふ」
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恭介「満面の笑みで兄さんを見ないでくれ…」
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更紗「でも急に鼻をつままれたから、叩きあいの喧嘩しちゃった。私の方が、
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人気も知名度も可愛さも上だから失礼よね」
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恭介「いや、大きな画面で見ると、更紗は意外に−−」
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更紗「お兄様ごめんなさい。よく聞こえなかったから、もう一度はっきり言っ
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てくれる?あ、時期は早いけど川で泳ぎたいの?うふふ」
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恭介「すいませんでした。調子乗りました」
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