(9)石井さんの計画入院 (おまけクイズ付き) 葉子「みなさん、話に入る前にクイズです。カレンダーを見ずに考えて下さい。 5/3は何の日ですか?答えは最後にありまーす」 ************************************ 石井「はぁ。せっかくのゴールデンウィークなのに、入院なんて残念ですよ」 医者「・・・・キミ、先々月に両足骨折で入院したでしょ。今度は軽い腹膜炎とは 言え、わざと入院しようとしてませんか?」 石井「そんなことないですよ」 医者「そうですか?それにしては顔は嫌がってませんし、どことなく浮かれて ますが・・・」 石井「気のせいです。それより看護婦さんにあいさつしたいんで、呼んでもらえ ませんか?・・・・・・ふぅ。やっと出てったよ。あんなオヤジ医者より、早く 看護婦さん来ないかな♪」 (看護婦)岩下「こんにちは。まだ日は浅い新人看護婦ですが、どうかよろしく」 石井「は、はい!こちらこそよろしくお願いします」 《すごい美人な看護婦さんだ!しかもメチャ若いし!ラッキー!》←心の声 − そして夜になりました − 岩下「呼びましたか?石井さん」 石井「はい。眠れないんで、話でもしてもらえませんか。できれば手を握りなが ら」←全て計画 岩下「いいですよ。では、こんな話はどうかしら・・・」 − 岩下さんが話し始めて数分後・・・ − 岩下「そしたら新聞部のドアが消し飛び、神田の霊が現れたの。私は言ったわ。 【アンタなんか殺されて当然よ】って。神田は部屋の電気を消して、 1年の女の子の首を締め上げたのよ。明かりがついたら、部屋には血が 一杯で・・・」 石井「も、もういいです!眠れそうです!お願いですから、もう話すのは止めて 下さいぃ〜」 岩下「そう?ここからが面白いのに。じゃあ、おやすみなさい石井さん」 石井「はい・・・。おやすみなさい・・・」 岩下「あなたが私の親切をムダにした事、覚えておくわ。また会いましょ・・・」 (バタン)ドアが閉まる − 彼はこれがトラウマになり、入院するのを極力避けるようになりました − ************************************ 葉子「さて、クイズの答えは判りました?」 泰明「葉子ちゃん、大人をからかってはいけないよ。ははっ」 哲夫「そうだぞー。拳法記念日だろう。がっははは!」 葉子「・・・字が違いますよ。まさか、今までずっとそう思ってたんですか!?」 哲夫「そ、そんな訳ないじゃないかぁ。あっははは・・・」←乾いた笑い ▲目次に戻る (10)水着大会 葉子「デパートに水着コーナー出てますね」 由香里「売る側は今から勝負してるのよ。 02年モデルは、どれ買おっかな〜」 正美「由香里さん、毎年チェンジしてますわね」 由香里「当然!感性磨いてないと流行に遅れるよ。葉子たちは買わないの?」 葉子「どうしようか迷ってるんです」 由香里「それなら!夏に3人で海行って、誰が1番注目されるかやろーよ」 葉子「そ、そんなことやるんですか!?恥ずかしいですよぉ」 由香里「これぐらい言わないと、葉子も正美ネエも買わないでしょう。ね、決ま り」 葉子「もう〜。由香里姉さん、やるならほんのちょっとでお願いしますよ・・・」 和子「それ、私も入っていい?」 (葉子・由香里・正美の一同騒然) 葉子「おばさんも今買われるんですか?」 和子「参加するのは自由でしょ。うっふっふ」 由香里「きゃー!誰かこの人を止めてぇ!」 2002年 夏 4人での大会開催決定! (注):この大会の中継はありません(微笑)。 ▲目次に戻る (11)ドタバタMother's Day 由香里「もうすぐ母の日だけど、葉子はカーネーション贈ってんの?」 葉子「はい。あと、手作りのクッキーとか焼いてます」 由香里「アンタ、本当にまじめな優等生だねー。誰かとは大違いだね」 良夫「・・・それって俺の事か?」 −立ち聞きして部屋に入ってきた良夫− 由香里「そうよ。どーせ良夫じゃ【肩たたき券】が関の山でしょ」 良夫「ふっふっふ。そんな甘くないぜ。ずばり、俺は何か贈ったことなんて1度 もないのさ!どーだ、まいったか」 葉子「・・・バカ言ってないで、今年は何か贈りなよ。可哀想でしょ!」 良夫「チェッ。自分がちょっとやってるからって、偉そうにして・・・」 −言いながら去っていく良夫。入れ替わりに泰明が入って来る− 泰明「葉子ちゃん、クッキー焼くの?俺の分はないのかい?ははっ」 葉子「泰明さんも食べたいんですか〜。いくらでも焼いちゃいます♪じゃあ、 材料とか一緒に買いに行きましょうよ!」 由香里「・・・・・(唖然)・・・・・・・・」 −葉子、泰明と部屋を出る(この間8秒)。後に哲夫が入って来る− 哲夫「泰明兄さんには葉子ちゃんのクッキーか。なら自分には・・・」 由香里「何よ、その訴える目は。なんでアタシが、哲ニイのためにクッキー焼か なくちゃいけないのよ?」 哲夫「えー!?焼いてくれよ、由香里ちゃん。な?な?頼むよー」 由香里「あー、もー、うるさい!」 −由香里、部屋を飛び出す。追いかけていく哲夫− −その頃の良夫。街中でプレゼントを思案中− 正美「あら、良夫君。考え込んでどうしたんですの?」 良夫「あ・・・母の日のプレゼント、いいやつはみんな高くてさぁ」 正美「確かに高い物が多いですわね。でしたら、私が協力しますわ」 良夫「えっ!?いいの?おばさん」 −正美おばさんは、合計3万円分の品物をひとりで買った− 良夫「おばさんありがとう!俺、大人になったら絶対返すぜ」 正美「いいんですのよ。和子おばさま達がいなくなれば、前田家の財産は全て 私のものになるんですから。どうってことないですわ。うふふ・・・」 良夫「?」 −良夫は発言の重大さに気付かなかった− ▲目次に戻る (12)恭介と更紗(再度) 僕は兄の恭介。こっちは妹の更紗。 僕たちは2人暮らしなのでとても仲がいい兄妹だ。 日課の散歩も常に一緒さ。 恭介「梅雨前の晴れた天気の散歩は気持ちいいなぁ」 更紗「そうですねお兄様。元気が出て、歌まで歌いたくなりますね」 恭介「どんな歌だい?更紗」 更紗【森で迷って〜五日間〜 ・ 冷たくなって〜ラララララ〜♪】←軽快に 恭介「更紗・・・も少し可愛げのある歌にしてくれ。冷たくなってラララララ〜 なんてのは・・・」 更紗「別にお兄様の事を歌った訳じゃないのに。では、 【あなたの名前の〜ワラ人形〜 ・ 五寸釘を〜打ち付けて〜♪】←元気よく 恭介「更紗・・・歌うのはもう止めてくれ。なんか兄さん悲しくなってきた・・・」 更紗「変なお兄様。・・・あ、もう少し右を歩いてください」 恭介「?・・・どうしたんだ更紗。・・・・・うおわっ!?」 ボスッ 更紗「くす。お兄様の為に、更紗が戯れに作った落とし穴です。驚きました?」 恭介「・・・・・ああ。危なく右足だけじゃなく、全身落ちそうになったぞ」 更紗「もう少し大きく作れば良かったかな。ホント、お兄様ってしぶといん だから」 恭介「更紗・・・落とし穴の底に、もの凄く尖った鉄棒が何本も立っているんだ が・・・。今もしかしてお前、兄さんの事を・・・」 更紗「さぁね」