(33)−続:浦島太郎−(吉本的)


『TAKE 18』

−NG連発しながらも、どうにか話は進みました−
哲夫「あの子たちゲンキンだなぁ。金よこせって言うんだから」
良夫「いくら払ったんだよ」
哲夫「え〜と3人合わせて25ドルだな」
良夫「浦島太郎がドル紙幣なんて持つか!」
哲夫「がっはっは。男なら細かい事を気にしちゃいかんぞ」
良夫「おじさんは、しなさ過ぎだ・・・」

哲夫「ところで、亀吉くん」
良夫「・・・【かめきち】なんて名前設定はないぜ」
哲夫「じゃ、亀ぴょん。亀田良夫。いや待て、前田亀夫?」
良夫「普通に呼べよ・・・」
哲夫「なんだ、つまらんな。亀、この海の底に何があるんだ?」
良夫「竜宮城がある。中には美人な乙姫がいるのさ」

−竜宮城門前−
良夫「待ってろ。今、この門を開けるからな」
【ギギギギギ・・・・】
和子(乙姫?)「はぁ〜い、いらっしゃ〜い」
良夫「うっ!妖怪しわしわオババ!」
和子「相変わらず口の減らない亀だねぇ」
【ぎゅっ】←羽交い絞め
良夫「うわぁ〜、若さが吸い取られるぅ!」
哲夫「これ、吉○新喜劇じゃないんだが・・・」
泰明「カァ〜〜ット!マジメにやれ〜!!」

−監督再登場−
泰明「困りますよ。おばさんは乙姫役じゃないんです」
和子「えぇー。メイクと衣装合わせで3時間もかかったのに」
良夫「ムダな努力だな」
和子「あんたは着ぐるみだから簡単なんだ。女ってのはねぇ−−」
泰明「とにかく、どこの世界に60超えた乙姫なんて」
和子「まっ!失礼な。私はまだ53よ」
【ドン】←泰明の胸を突く
泰明「うっ、若さが吸い取られたぁ〜〜」
哲夫「大丈夫か、泰明兄さ〜ん」
和子「何さ、2人まで!!」

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(34)−続々:浦島太郎− −おばさんを説得し、話は続行− 浦野(乙姫)「使いの者を助けて頂いて、ありがとうございました」 哲夫「乙姫って、正美ちゃんじゃなかったのかい?」 良夫「美人役がおばさんばっかりだと、ワンパターンだしな」 哲夫「ま、まぁ・・・、確かに美人だ。照れるなぁ、がっはっは!」(ポッ) 浦野「それにしても、ずいぶんと顔のひしゃげた人ですね」 哲夫「これ誉められてるのか?」 良夫「・・・100%違うぜ」 浦野「今度、当院で整形手術する事をお勧めします」 哲夫「女の子にモテモテっすか。悪くないなぁ」 良夫「なるかどうかは別問題だと思うぞ」 浦野「あなたの場合、総とっかえですので・・・300万くらいかな」 哲夫・良夫「高ぇぇ〜!!」←注:たけぇぇ!と読みます 浦野「え、だって・・・まず歯の矯正して、頬のシワ取り・アゴ削りに−−」 哲夫「いや!いいっす!自分の信条は『男は中身』っすから!」 泰明「とにかく早く話しを進めてくれ・・・」 −浦島太郎は城内の広間に案内され、もてなしを受けました− 由香里(ヒラメ)「コレって完全にチョイ役よね・・・」 正美(タイ)「いなくても差し支えないから、仕方ないですわ」 由香里「影でひどく落ち込んでる人が1人いるけど?」 和子(ウツボ)「―――――」 正美「そっとしておいてあげましょう」 浦野「さぁ、お酒もう一杯どうぞ」 哲夫「ありがと・・・おっ、もうこんな時間か。そろそろ帰らねば」 浦野「あら。もうお帰りの時間なの?では、お土産の準備を」 −玉手箱登場− 哲夫「よし。これを担いでっと。行くぞ、亀」 良夫「お、重い・・・」 −地上へ浮上− 良夫「こんな苦労するなら、助けられない方が良かったか・・・」 哲夫「そう言うな。今からコレを開けるからな」 良夫「げっ、もう開けるのか!段取りが違・・・」 【ボン】←煙が出る 葉子「・・・2人して玉手箱で老化する脚本にしたの、泰明さんですか?」 泰明「少しコント色を強くしようと思ってさ。ははっ」 −しかし、この後完成した【浦島太郎】が、高い評価を受けたかは
・・・誰も知らない−
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(35)−appears− −冬休み前の休日に、ゲレンデに来ました−(葉子) 由香里「今年は寒いから、スキー場も使用できるのが早いね」 葉子「由香里姉さん・・・水着もそうだけど、ウエアーも去年と違いますね」 由香里「チッチッチッ。甘いな。ボードもゴーグルも全部モデルチェンジよ!」 哲夫「おっ、由香里ちゃん。板1つでスキーするのか?」 由香里「いや・・・あのね。アタシはスノボだからね・・・」 哲夫「がっはっは!スノボだか、マンボだか、ダンボだかは知らないが、自分の    ウデにはきっとかなわないぞー」 葉子「哲夫おじさん、スキー上手なんですか」 哲夫「昔、山岳部の先輩と行った時にな。リフトから落っこちそうになったんだ    が、腕力だけでぶらさがって持ちこたえたんだ」 葉子「それって・・・」 哲夫「【スキー界広しと言えど、あんなリフトの乗り方が出来るのはお前くらい    だ】って、みんな誉めてくれたぞ」 由香里「そりゃ皮肉でしょ・・・。とにかく滑ろ」 −遅れた良夫が合流− 良夫「置いて行かなくてもいいだろ、3人とも」 葉子「えっ?良夫、ソリは麓のトコロで滑るのよ?」 良夫「東北じゃ、冬の体育はスキー授業なんだ。俺だって出来んの」 葉子「うっそー。意外ねぇ・・・恥はかかせないでよ」 哲夫「葉子ちゃん、イライラしてるように見えるが・・・」 由香里「泰ニイが仕事で来れなくなって、荒れてるのよ・・・」 −2時間後・ロッジにて休憩中− 由香里「まっ、何となく予想は出来たけどねぇ」 葉子「哲夫おじさん、足の骨折だけで済んだみたいです」 正美「私も予想してたので、待機していて正解でしたわ」 由香里「もっと、こう・・・カッコよく滑れる男の人っていないもんかな」 葉子「あの人いい感じですよ。今、上級者コース滑ってる人は」 由香里「どれどれ。・・・う〜ん、確かにいい感じだね。カッコいいわ♪」 −謎のスキーヤーがロッジ前に到着− 戸部「ふっ。決まったぜ」 チャッ(←ポーズを決めて、ゴーグルを外す) 由香里&葉子「げっ!前言撤回!」 ▲目次に戻る
(36)更紗と恭介(クリスマス戦争) 更紗「もう〜いくつ寝ると〜、クリスマス〜♪    今日はみんなより早く、クリスマスパーティーするの」 ☆.・∴.・∵☆:*・∵.:*,★ :*・∵.:☆.。.:*・:*・∵.☆:*・∵.゜ 更紗「真っ赤なお鼻の(キュッキュッ) 〜 トナカイさんは(カキカキ) 〜」 恭介「んあ!?何やってるんだ更紗」 更紗「お兄様の顔を、可愛いトナカイにメイクしてたんです」 −鏡を見る恭介− 恭介「トナカイと言うよりバケモノだな・・・。お前、兄さんの顔に落書きしたか    っただけだろう?」 更紗「・・・・・・・・・・・・・・・」 恭介「こんなイタズラして。さっさとパーティーの準備始めるぞ」 更紗「・・・・・・・・・・・・・・・」 恭介「おい更紗。急に黙るなよ」 更紗「・・・・・・・・・・・・・・・」 恭介「さっき言った事怒ってるのか?悪かったよ・・・謝るから・・・」 更紗「・・・・・・・・・・・・・・・正解!!」 恭介「・・・何だ、ミリ○ネアの、みのもんたばりの今の間は・・・」 更紗「睡眠薬、切れるの早かったわねぇ。完成せずに残念」 恭介「いつ仕込んだんだ。・・・どーりで、不意に眠気が来たわけだ」 更紗「教えませんよ。さぁ、準備しなきゃ」 −パーティー準備が完了− 更紗「早く始めましょ、お兄様♪」 恭介「よし。シャンパン開けるからな」(スコン)   【ビシッ!】←シャンパンの栓が更紗の額をクリティカルヒット 更紗「今のワザとですか?1年分の苦痛を、ここで返すつもりね、お兄様…!」 恭介「ち、違う!落ち着け更紗。は、話せば分かる!」 −パーティーは兄妹ケンカのため、無期延期となった−
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