殺人クラブのミス
どーしよ、死んじゃったよ」 え? 「失敗しちまったよ」 「ど〜すんだよ新堂」 みんな、何を話してるんだ? 「この死体、どうする?」 「焼却炉に投げ捨てる」 「地縛霊がいる花壇に」 「変死体として道中に」 僕は下を見た。そこには僕がいた。そうだ、僕は死んだんだ。 「うるさいっ新堂、どうしてくれんだよ。お前が片づけろ!」 「おいおい、そりゃないぜ。いままでみんなでやってきただろ?」 「今回はお前の責任だ」 「ってゆーかさ、みんなの楽しみを奪うなんて、サイテーよね」 「みんなで殺すつもりだったのに」 「このストレス、どこにぶつけりゃいいんだろう」 「それはもちろん新堂誠!あ、それいい考えだな。お前の罪状はつぎの通り。みんなで殺すつもり  だった坂上修一を一人で殺した。よってお前は、死刑!」 「異議なし」 「異議なし」 「異議なし」 「異議なし」 「じょーだんじゃないぜ」 「例の物をここへ」 それは、カプセルだった。 「動くなよ」 「ぐえっ」 ごくっと、何かを飲んだ。まさか…。 「今飲んだのは毒だよ。坂上用だったんだがな、お前にやるよ」 「アンプルは…?」 「ちゃんとあるぜ。早く探せよ。俺たちの復讐は始まったんだ。ひゃ〜はっ  はっはっは」 そして、新堂誠への復讐は始まった。 あとがき:二作目です。最後まで読んでくださった人、ありがとうございます。      感想ありましたら、できればメールください。


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