必殺仕事人〜学怖編
<前編>


この学校に、お金を支払えば悪を退治してくれる『仕事人』がいるという。
その噂を聞いた1人の少女が、仕事を依頼に行くが、誰に頼めばいいのかわからない。
そこで、同級生の坂上修一の元に行くが・・・・・・

坂上「仕事人?何でそんなこと僕に聞くの?」
村田「坂上君ならわかると思って・・・」
坂上「・・・。知らないよそんなもん!」
村田「お願い!坂上君!!何でもするから。私、私・・・・・・」
   そう言って泣き出した。すると坂上はニヤリと笑ってこう言った。
坂上「本当に何でもするんだね?」
村田「ええ・・・。見つけてくれたら・・・」
坂上「わかったよ。新聞部の取材と言うことで探してみるよ・・・」
村田「ありがとう。坂上君・・・」
   少女は嬉しそうに去っていった。坂上は妄想の中で何を思っているのだろうか?

坂上「よし!早速探してみよう。何せ見つけたら・・・。笑いが止まらん・・・」
   坂上は何やらよこしまな気持ちでいるようだ・・・。鬼畜に違いない・・・。
坂上「とりあえず、日野先輩に聞いてみよう・・・」
   そう言って僕は、新聞部の部室に向かった。

   新聞部に1人の男が立っていた。彼が部長の日野貞夫だ。
日野「何だ、坂上?ニタニタして気持ち悪いな〜・・・」
坂上「あっ!?日野さん。実はかくかくしかじか・・・」
   すると、日野先輩の顔つきが変わっていた・・・。
日野「探すまでもないさ、坂上・・・」
坂上「知ってるんですか?」
日野「ひゃ〜はっはっはっ!何を隠そうその仕事人とは我々のことなのさ!」
坂上「!?」
日野「坂上。このことを知られたからには、死んでもらうか、『殺人クラブ』に
   入るかのどちらかしかないのさ!」
   ・・・。そう、僕の答えは決まっている。さあ、答えてあげよう・・・
坂上「入ります!!」
日野「ひゃ〜はっはっはっ!そういうとおもったぜ・・・。すぐに依頼を受けてくる
   んだ!」
   そう言われた僕は、あの子の元へと向かった。僕は途中であんなことやこんな
   ことをしてもらおうとほくそ笑んでいた。

坂上「見つかったよ! 村田さん。」
村田「本当!?」
坂上「お楽しみの前に、依頼内容を聞いておこうかな・・・」
   僕は、はやる気持ちを抑え、依頼を聞くことにした。
村田「・・・実は、かくかくしかじか・・・」
   言い終えると彼女は大粒の涙をこぼしていた。

   話によると、彼女の兄、村田善則が大倉という因業な金貸しに騙され、トイチ
   の利息が払えなくなりリンチをされたらしく、その時の傷が元で死んでしまっ
   たと言う・・・。
   挙句の果てに、彼女のもとへ現れ、兄の借金の500万円を払えとせまったら
   しい。
   それを、彼女が拒むと、『それなら体で払ってもらおう!』と言って、手下と
   一緒に無理やり彼女を・・・
   ひどい話だ。しかも、借りた金はたったの5000円だった。彼女は自殺も考
   えたが、死んでも死にきれず、兄の無念と彼女の怨みを晴らすことにしたのだ
   そうだ。

   僕は全てを聞いた後、今までの僕の考えていたことに恥ずかしくなってしまっ
   た。
坂上「それでは、依頼料と、ターゲットの名前と。あと、できれば写真も・・・」
   彼女は70万円と、8人のターゲットの写真を手渡した。
   その8人の名は・・・

   大倉 和雄
   
   桑畑 達也

   本田 周平

   安田 智久

   小山 信幸

   野中 一良

   升島 悟

   川上 義雄 
   
   ・・・・・・・・・以上だ。

   僕は新聞部の部室に戻り、一部始終をみんなに話した。

シャーペンの玲子「ひどい話だわ・・・」
ライスカレー細田「全くだ!」
カンナの風間「紳士の僕としては許しがたい。」
カッター女王岩下「チキチキチキ・・・・・・。殺してやる!殺してやる!」
十文字の誠「けっ!大倉のヤローめ・・・・・・・・・」
切り出しの荒井「こういうヤツらがいるから、僕は・・・僕は!」
元締・ナイフの日野様「ひゃ〜はっはっは!こういう奴らこそ死にふさわしい!」
坂上「・・・・・・・・・」
日野様「どうしたんだ?坂上。お前も参加するんだよ・・・」
   僕は決心した。今からの僕は、「ドライバーの坂上」なのだ。
ドライバーの坂上「先輩。僕は殺ります!!」
日野様「そう言うと思ったぜ。さあ、行くぞ!みんな。ゲームの始まりだ!!」

一同「お〜!!!」
   
   僕らはやつらのいる図書室に向かった・・・・・・。
   奴らはそこにいた・・・。8人とも・・・・・・。

                                    
   中編につづく・・・



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